森林

東京のシュヴァルツヴァルト

「黒い森」を見つけました。東京のシュヴァルツヴァルトです。

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きょうから新しく入る現場の一角にそれはありました。

今朝の降雪で 現場周辺は一面の雪世界。 しかし、ここだけ黒いんです。真っ暗。夜の世界です。

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間伐のしがいがありそうです。劣性木を伐れば、光が差し込み明るくなり、植生豊かな健康な山になると思います。

ちなみに周辺はこんな感じでした。

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(かんから)

雪の日の標識設置

このところ雪が多いです。今夜も大粒(?)の綿雪が降っています。僕は青森県の生まれなのですが、雪といえばこんな感じです。音もなく、しんしんと。

先週金曜日も雪でした。この日は朝7時すぎから降り始め、予報では翌日まで降る、というものでした。伐採の作業は中止とし、保安林の標識設置をみんなでやることとしました。

現場は奥多摩。檜原より雪が深いと考えられます。ただ、2か所ある現場のいずれも、道路のすぐそばということで、仕事はやれそうです。

雪の日は、手足が冷たくなり動作がぎこちなくなり、また、気持ち的にもあせり気味になるので注意が必要です。

まず、事務所前で標識を組み立て、それから出発しました。

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さながら雪国です。

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設置した標識はこれです。

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寒ーい1日でした。

(かんから)

「裏宿神社の杜」整備事業

先週末から青梅市内の現場に入っています。

裏宿神社という神社があり、その裏山の整備作業です。依頼主は神社周辺の自治会。「裏宿神社の杜」として、よりいっそう地域住民が憩える森にする、という目的があります。

作業は間伐と道づくり、そして植栽です。

現場は広葉樹メインの山で、遊歩道もあることから散歩等で利用する人も多いところです。しかし、若干混み気味で枯れ木も多いので、間伐して空間を広げ、全体を明るくします。そうすると、人がさらに入りやすくなるし、また残った木も枝葉を伸ばしやすくなり、元気な山となるのです。遊歩道も新たなルートを付けくわえ、全体を周遊しやすくします。今回伐って空いたスペースには苗木を植えます。

しばらくは、裏宿が仕事の中心となりそうです。

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まずは大刈

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植え付けに備え、大刈で刈ったものをまとめる

(かんから)

吉野林業見学③大橋式作業道の山

吉野の地で大橋式作業道を高密度に入れていることで有名な清光林業の山を訪ねた。

案内をしてくれたのは、清光林業社長の岡橋清元さん。会社・個人あわせて、1900haもの山林を持つ。

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今回お邪魔したのは川上村の中心部に近い14haの山。100年生超のスギが整然と立ち並ぶ山に、幅2.5mの作業道が入っている。

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吉野では1970年ごろからヘリコプターによる集材がはじまり、現在ではそれが80%を占めるに至った。ヘリ集材は架線集材にくらべ作業期間の大幅短縮化など利点が大きいが、逆に経費はかさみ(2~3万円/㎥)、採算の関係から見直しが必要だった。

清光林業では、作業道を開設してトラックによる集材を選んだ。トラック集材は経費5000円/㎥といわれている。ヘリに比較し格安である。

岡橋さんが選択したのが、作業道開設の第一人者・大橋慶三郎氏の大橋式作業道。航空写真や地形図を参考に、最後は実際に歩くことでルートを決め敷設する。獣道も考慮にいれる。

その特徴は、路盤を丸太で補強すること、排水をゴムを使い路上を通すこと、など。

これで頑健な作業道ができるそうで、グラップルでの作業も容易となる。200m/haと高密度なので効率もいい。

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最後に車に乗せてもらい作業道を下った。いくぶん勾配が急だったり、カーブがきつすぎるように思われたが、そのほうがスピードが出ないので安全なんだという。幹線は急勾配、ヘアピンカーブがあっても、絶対に崩れない場所に道をつけるそうだ。

これからの林業を考えると、なんといっても低コストでの出材が大事となる。おのずと作業道の重要性がクローズアップされる。

(かんから)

吉野林業見学②吉野杉

吉野材センターを見学した。この一帯は吉野貯木場とよ、る。かつての筏流しの中継地だ。現在は60の製材工場が集まっている。それぞれ取り扱い品目がちがい、「スギ屋さん」「ヒノキ屋さん」などと呼ばれているそうだ。

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吉野杉(材)の特徴は、①色(赤み=淡紅色が多い)、②年輪幅がつまっているの2点に絞られる。それが値に直結するそうだ。

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つづいて隣接する原木市場を見学した。市が終わったばかりとのことだった。まず、吉野林業の主役・スギの説明を受ける。

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下の写真の材は、樹齢120年、直径52cm。川上村の産で、伐採後4ヶ月葉枯らしして乾燥・渋抜き。ワイヤー集材された。値は8万円/㎥。長さ8m、材積2.333㎥なので、18万円強となる。昭和56年ごろは50万円/㎥ついていたそうなので、116万円ということになる。ずいぶん値が下がったものだ。ちなみにこの木、赤みは大きいのだが、左下部分がやや白く、それで若干値を落としているという。

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1500年代から造材の歴史がある吉野。蜜植、多間伐、長伐期という独自の方法で「吉野杉」というブランドを育ててきた。学ぶことは多い。

(かんから)

吉野林業見学①磨丸太生産の山

NPO法人共存の森ネットワークが主催する「森の名手 名人フォーラム」に参加した。昨年の木曽に続き、今回は吉野(奈良県)である。

事情があって初日(11月21日)は夕方からの合流となったため、2日目からのことを報告したいと思う。

最初に訪問したのが、奈良県指導林家・上田善嗣さんの山。そこは、人家のすぐ近く、田んぼの奥にあった。遠目にも「なんだか凄い山だな」と感じた。

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細いスギがかなり高くまで枝打され密集している。面積1.2ha.。ヘクタール当たり1万本植える。ほとんど間伐はしないということなので、ほぼそのまま残っているのではないだろうか。すべてセンゾクシバハラという種で磨丸太に仕上げられる。磨丸太は住宅の和室の床の間や茶室・数奇屋造りなど純和風建築、ほかには旅館や料亭などに使用されるものだ。なぜ間伐しないかというと、目が粗くなるから。

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見学した山は11年生の山で、2~3年後に出荷するつもりだという。1m間隔で植栽されている。

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磨丸太にとって重要なのは節がなく通直であること。そのために枝打はかかせない施業で、はじめは毎年、その後も2年に1回は行なうそうだ。枝打後の巻き込みが大きくならないよう、枝が細く柔らかいうちに落とすのが基本だという。

7mまで枝打してあるので、一本から3mの丸太が2本取れる。こういう木を使った家のニーズは大きいのだが、残念ながらこういう木をこなせる大工が少なくなっているそうだ。

使用するのはカマ。一回に1mから1.5m打つ.強すぎて木の成長を鈍らせることになるので施肥を行なう。

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上の写真のように皮が剥がされているのはシカの食害である。最近はシカが異常に増えているそうで、荒らされることが多い。

上田さんの山の最大の特徴は小面積・高集約だ。1.2haの山に700mの作業道が入り、また家からも近いので家族だけでの経営が可能となっている。檜原にはまったくないタイプの山だ。

(かんから)

初雪初氷

今日、檜原村は冬本番となった。朝の気温は氷点下!

朝、車のフロントガラスが凍り、都民の森方面は初雪が降った。

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午後3時の気温も2℃と真冬の寒さで、降った雪は1日とけずに残った。まだ紅葉も終わってないというのに・・・

今日はそんな冬景色の藤原都有林で間伐の仕事。チェンソーズとして初めて入札で落札した現場。記念すべき第1号である。

その山はスギ、ヒノキとカラマツの混交林だが、モミやケヤキの大木が残る。

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これからしばらくは、この藤原都有林と先日のつづら岩の山で間伐三昧だ!!

(カヌー)

落石防護の柵を設置する

つぎの現場(間伐)は都道に面した山である。山は岩がちの地勢で、歩くだけで落石を起こしてしまう。これまでも道際の現場はあったが、ここのように落石防護のネットがない箇所がほとんどで、さらに道路までなんの緩衝地帯もないという場所は初めてだ。

伐った木が道路へ行くということは、ロープ等を使って伐倒方向を定めればまずないのだが、伐木による落石はこれまであまり考慮されずにきたようだ。そのせいだろう、林業機器を出しているメーカー(国内)のカタログには専用の道具が載っていない。

伐った木を横に倒して石止めに置いておく、というのが従来のよく使われる方法である。たしかにそれで十分なことが多いのだが、ここのように交通量の多い道路に面しているところではそれでは心もとない。

安全面を考慮し、落石防護の柵を設置することにした。柵はホームセンターで購入した鉄製の網状のもの。これを計40枚、約70mにわたって張った。

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立木を利用し、柵を張った

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杭も必要

このあと念のため何本か木を伐って横に倒しておく予定である。

(かんから)

新規現場の山見に行く

森林組合の職員に案内され、つぎの現場(間伐)の確認(山見)に行った。

台帳上で約10ha。外周を回るのにおよそ2時間半かかった。先月仕事をした15ha山の尾根をはさんだ裏手に当たる。

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こうした大きな山は初めて入ったとき、その迫力に圧倒される。人工林なので手付かずの大自然というわけではない。しかし、しばらくのあいだ(おそらく数十年)人が山に入った気配が感じられず、そこに畏怖を覚えるのだろう。

(かんから)

林業就業支援講習を見学する

きょうで4日連続の雨。現場へ出れない日が続いている。

先日、チラッと報告した林業就業支援講習の様子を見に出かけた。

この日は予定では山林での実地研修(刈払い、伐木)に当てられていたのだが、やはり雨で山へは入れず、室内での坐学となっていた。

森林組合を退職したばかりの講師の、山仕事の経験談を聞くというもので、映像を使っての講義である。

けっきょくは一年ぐらいはやってみて、体力的にも感覚的にも身体を山仕事に慣らす必要があり、すべてはそれからというお話しであった(かなり要約しました)。自分個人のケースを考えてみて、たしかにそうだと思う。

林業の世界に入ったのが36歳。新しいことを始めるには少々遅いかなという年齢であった。始めるのに遅すぎることはない、という説もあるが、それは置いといて.....。それがいまも続けられているのは、初めの職場がよかったからだと思っている。そこでは、ほかの人に煽られながらガシガシ作業する、ということがなく、わりとのんびりなペースで仕事を進められたので、知らず知らずに身体が慣れされたのだ。のんびりなペースというのも、いまにして思えばだが......。

きょうの講習に参加していたのは7人。川崎市から来ている受講生は、地元のハローワークではぜんぜん林業の求人がないという。全国レベルで探せば、ないことはないと思うのだが、初めの職場にふさわしいところが見つけられるかを考えると、狭き門でありそうだ。

P5080193 雨のなかよく手入れされた山林を見学

(かんから)

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